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「そしてラミールは、バジルをこの世界に引きずり込むことに成功した」
もしかして、前に地球からこの世界に来たのって……。
「そう。過去の訪問者とは、地球の"悪魔神"バジルじゃ」
やっぱり……。
「でもバジルは、こっちの世界で、ラミールに倒されたんですよね?」
俺は、恐る恐る聞いてみた。
「いや、ラミールは、バジルを異世界に引きずり込み、力を使い果たしてしまった」
そう言った時、学院長の顔が一瞬曇る。
「じゃあ、バジルはどうなったんですか?」
「バジルは、先代の四大賢者が封印したのだ。永遠に動けないようにな」
なんだ……。一瞬、バジルは何処かで活動してるのかと思ったぜ。
「陽一くん……ここからは、絶対に誰にも話さないと、誓ってくれるか?」
いきなりなんだ?
今までで一番真剣な表情になり、オーラが出ているようにさえ見える。
「はぁ。別に構いませんけど?」
「そうか……。今までの話は、魔法使いなら、誰でも知っておる。・・・じゃが、この話には続きがあるのじゃ」
俺はものすごく気になり、静かに聞いていることにした。
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