22227人が本棚に入れています
本棚に追加
/851ページ
疲れた俺は、部屋に戻り、寝ることにした。
しかし、ルピアが話のことを聞くので、うるさくて眠れない。
「何の話してたの!?」
「だから、俺がこの世界に来たのは、祈石を持ってたせいだとか、過去にも、この世界に、地球から来たやつがいたとか、そういう話だって何度も言ってるだろ!」
さっきから、このやり取りを、何度かやっている。
「もういいわ!心の中を見るから!」
「いや!それは無理!」
今、心の中を見られるのはまずい!
バジルの封印のこととかがバレる!
そしたら、あのジジイに何をされることやら……。
俺は、学院長に燃やされるとか考えて、寒気が走った。
「とりあえず、それだけはやめてくれ!」
「やっぱり、なんか隠してるんじゃない!」
しょうがねぇな……。
「あぁ!隠してるよ!でも今は教えるわけにはいかねぇんだ!学院長に禁止されてるからな!」
学院長に禁止されてると聞いて、まずいと思ったのか、ルピアは諦めてくれた。
「もういいわ!」
そう言って、ルピアは部屋を出ていった。
学院っていうんだから、授業でもあるんだろ。
俺は、ルピアが出ていって静かになったので、寝ることにした。
最初のコメントを投稿しよう!