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<ルピア視点>
もう!何よあいつ!
私にくらい、教えてくれたっていいじゃない!
プライドの高いルピアは、自分くらいには教えてくれるのが、当然だと思っているのだ。
機嫌が悪いルピアは、教室のドアをすごい勢いで開けたため、教室中の視線を集めた。
「見せ物じゃないのよ!」
皆に見られて、余計に腹がたち、そう叫んだ。
そこに、キュムが近づいてくる。
「あんた、朝から機嫌悪いわねぇ。もしかして、同居人の陽一と、喧嘩しちゃった?」
わざわざ"同居人"なんて言わなくても良いじゃない!
そう言ってやりたかったが、ルピアはキュムには反抗できなかった。
「うるさいわねぇ。別にいいでしょ。」
少し顔を赤くして言う。
「あら、図星?あんた、そんなんじゃ先が思いやられるわね。」
そんなことを話してたら、先生が入ってきた。
「はい。皆、席について。今日は前にも言ってた通り、使い魔の契約を行います。」
あ……忘れてた。
あいつが、こっちの世界に来たことに驚いて忘れてたけど、今日は、使い魔と契約するんだ。
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