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「それでは皆さん、庭に出てください。」
先生がそう言うと、皆がザワザワしながら、教室を出ていった。
ルピアも外に出た。
…………。
「皆揃いましたね。では、契約の説明ですが……。」
先生が説明してたけど、聞いてる人なんてほとんどいない。
「皆さんわかりましたか?……では早速やってください。」
皆が、それぞれに杖を取りだし、呪文を唱え始める。
私は、何にするか決めるのを、すっかり忘れていたので、周りを見ていた。
少しすると、1番早い生徒が、契約を終えた。
なにあれ……?
羽の生えた…………猫?
ってことは、ウィングキャットにしたのね。
その生徒は、ウィングキャットを、使い魔として、選んだようだ。
他の生徒も、続々と契約していく。
小動物から人、幻獣や、なんだか、わけの分からないものと、色々いた。
「ルピア、あんた何で契約しないの?」
契約を終えたキュムが、話しかけてきた。
そのキュムの横には、3mくらいの、巨大な龍がいた。
「キュム……それ、あなたの使い魔?」
「そうよ♪前に、火山に行ったときに、見つけたの。」
龍と契約したキュムは、かなりご機嫌だ。
「そんなことより、早くあなたも契約しちゃいなさいよ。」
ほとんどの人が、契約を終えていたので、ルピアも契約を行わないとまずくなった。
どうしよう……。
前に言われてたのに、何を使い魔にするか決めてない……。
それもこれも、全部、陽一のせいよ!
……陽一?
そうよ!
それがいいわ!
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