鈴村さん家のリュウタ君 act1

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~準備をし終わり~       鈴「リュウタ~。準備出来たか~?」 相手の方が先に行ったのに、自分より遅いから、何してんのや?と思い部屋と言う部屋もないから寝室に入るんやけど…       龍「………。」 何故か座り込んで、何やら真剣に何かを見ている様で、俺の声が聞こえてないみたいや…。       鈴「お~い。行くんちゃうんか~………」 と、言いながらリュウタの後ろに行き、何を見てるのかを覗き見して、固まってしまった…。         なんでや…。 すんごい隠しまくっとったのに…なんで、リュウタの手元にBLの本が…。 仕事先でそれの声しなあかんから、イメージ湧くようにって貰ったもんやけど……今最悪な状況なんですけど……。 こやつは絶対に…       龍「あっ。鈴ちゃん!ねぇねぇ、これなぁに?男の人同士で、ちゅ~してるよ。」 やっぱり…と言いたくなる位に聞いてきた……。       鈴「なんで、そんな本読んでたんや…?」 敢えて質問には答えずに、溜息混じりに違う質問をすると   龍「うん?あのね~…、なんか帽子変えたいなぁ~って思って探しまくって押し入れ開けたらいっぱいあったんだ。そんでCDってヤツもあったんだよ~。」 悪気のない顔をして、出さんでええCDまですんごい笑顔で持っとるし……。     龍「ねぇ。このCDに"鈴村健一"って、鈴ちゃんの名前書いてるけど、鈴ちゃん出てるの?」 もうバレてしまってるのなら、認めるしかあらへんからと…   鈴「嗚呼…。仕事で声だけな…。」 と、軽く頷き認める。     龍「そうなの!聞きた~~い!!」 目を輝かせて言われた…。 うん。やっぱり、言われる思ったけど…   鈴「聞かんでええ。特に、今からミルクディッパー行かんとあかんやろ?」 なんとか気を紛らわそうと言うが…     龍「えぇ~~!じゃあ車の中で聞く!!」 鈴「無理無理っ!!そんなん聞いてなんてしたら、車の運転おかしなるわ…。」 龍「じゃあ、聞いてから行く~~!!」 俺が拒否ってんのに、強行突破されてCDはコンポの中へ入れられる…。   はて…?今さっき入れたCD…どんな内容やったっけ…。 そして、俺どっちやったっけ…。 ってか、俺あんまり攻め側してへんねんけど…。       焦ってケースを見たら、自分が受けで裏が入っている作品だったので、俺は顔を青ざめる…。
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