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~準備をし終わり~
鈴「リュウタ~。準備出来たか~?」
相手の方が先に行ったのに、自分より遅いから、何してんのや?と思い部屋と言う部屋もないから寝室に入るんやけど…
龍「………。」
何故か座り込んで、何やら真剣に何かを見ている様で、俺の声が聞こえてないみたいや…。
鈴「お~い。行くんちゃうんか~………」
と、言いながらリュウタの後ろに行き、何を見てるのかを覗き見して、固まってしまった…。
なんでや…。
すんごい隠しまくっとったのに…なんで、リュウタの手元にBLの本が…。
仕事先でそれの声しなあかんから、イメージ湧くようにって貰ったもんやけど……今最悪な状況なんですけど……。
こやつは絶対に…
龍「あっ。鈴ちゃん!ねぇねぇ、これなぁに?男の人同士で、ちゅ~してるよ。」
やっぱり…と言いたくなる位に聞いてきた……。
鈴「なんで、そんな本読んでたんや…?」
敢えて質問には答えずに、溜息混じりに違う質問をすると
龍「うん?あのね~…、なんか帽子変えたいなぁ~って思って探しまくって押し入れ開けたらいっぱいあったんだ。そんでCDってヤツもあったんだよ~。」
悪気のない顔をして、出さんでええCDまですんごい笑顔で持っとるし……。
龍「ねぇ。このCDに"鈴村健一"って、鈴ちゃんの名前書いてるけど、鈴ちゃん出てるの?」
もうバレてしまってるのなら、認めるしかあらへんからと…
鈴「嗚呼…。仕事で声だけな…。」
と、軽く頷き認める。
龍「そうなの!聞きた~~い!!」
目を輝かせて言われた…。
うん。やっぱり、言われる思ったけど…
鈴「聞かんでええ。特に、今からミルクディッパー行かんとあかんやろ?」
なんとか気を紛らわそうと言うが…
龍「えぇ~~!じゃあ車の中で聞く!!」
鈴「無理無理っ!!そんなん聞いてなんてしたら、車の運転おかしなるわ…。」
龍「じゃあ、聞いてから行く~~!!」
俺が拒否ってんのに、強行突破されてCDはコンポの中へ入れられる…。
はて…?今さっき入れたCD…どんな内容やったっけ…。
そして、俺どっちやったっけ…。
ってか、俺あんまり攻め側してへんねんけど…。
焦ってケースを見たら、自分が受けで裏が入っている作品だったので、俺は顔を青ざめる…。
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