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~ミルクディッパーに着き~
龍「お~姉~ちゃ~ん!!遊びに来たよ~?」
と、扉を開けるのと、同時に大声で言う。
一応、三浦さん達は今日は居てなかったみたいで…安心。
愛「あら。え~っと、確か…リュウちゃんに、鈴村さん。いらっしゃい。」
愛理さんはリュウタと俺の事を知っていて、ニコリ優しい笑顔で歓迎してくれる…やはり可愛い人やな……。
龍「お姉ちゃんお姉ちゃん!!僕、いつものコーヒーが飲みたい!!」
と、いつもは三浦さん達が居てる場所に座り、身を乗り出しておねだりに近いオーダーを頼む。
愛「リュウちゃんは、本当にコーヒーが好きなのね。」
龍「うん!!お姉ちゃんの作るコーヒーすんごく美味しいんだもん!!」
凄く楽しそうな二人を、俺は入る訳でもなく、ぼーっと見てると…
良「どうしたんですか?鈴村さん。」
と、不思議そうな困った顔をして聞いてきた。
鈴「何がや?」
良「あっちに行かないで、姉さんとリュウタロスをジッと見てたから、何かあったのかな?って、思って…」
意外と鋭い良太郎に驚くが…
鈴「ジッとなんか見てへんよ~。…ただリュウタはホンマにお姉ちゃんが好きやねんなって、思って見てただけや。」
何ともない顔をして、リュウタと愛理さんを見て答える。
すると…
良「も、もしかして…姉さんにヤキモチ妬いてるんですか…?」
と、ホンマに今日の良太郎は察しがよくて困る…。
鈴「―………ややな~。うんな訳ないやろ~?俺もリュウタも男やで?妬くんやったら普通リュウタにやろ?」
いきなり図星を突かれて、一瞬言葉を失うが何とか笑ってごまかそうとする。
良「性別とか関係ないですよ…。特に、鈴村さん姉さんに気がある風にも見えませんし…。」
鈴「はぁ~…。今日の良太郎は勘がええんやな…。」
良「いえ。鈴村さんの態度がバレバレなだけですから…。」
良太郎の言葉に俺が観念して告げると、案外酷い事を言う良太郎…。
良「でも、好きなら言ってあげたら、リュウタロスも喜ぶのに…どうして言わないんですか…?」
鈴「そんなんリュウタがそっちの意味で好きとは思っとらんからに決まっとるやろ?あいつは子供やねんから、分かってへん…。」
良「今日ヤったのに…ですか?」
鈴「良太郎~…勘違いせんといて~…あれはCD聞いただけで、リュウタに大人の階段登らせてへんよ~。」
良太郎…リュウタの言葉で誤解しまくっとるやん!!
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