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鈴「なんにもないから、だから言わんのや。」
良「それでも…、凄く求愛して来てくれるんじゃ…なかったんですか…?」
鈴「そうやけど…ただたんに、甘えたいんか、からかってるだけなんちゃうか?」
良「そんな…」
俺の答えに悲しそうな顔をする良太郎…。
優しいなぁ…良太郎は…。
鈴「まっ。俺の事は気にせんと、今まで通りに過ごしたらええねん。」
悲しそうな顔の良太郎の頭をポンポンと軽く叩き、安心させようとしてたら…
龍「あ~~~~~!!」
リュウタが叫んぶから、何事と思い見てみると、何故か俺と良太郎を指差していた…。
ホンマに何事やねん。と分からんという顔をしてリュウタを見ると…
龍「何、二人で話してたの!!?そんで、何、良太郎の頭ポンポンしてるの!!?」
さっきまで、愛理さんと楽しく喋っとったのに、不機嫌に俺達の間に入り、聞いてくる。
鈴「いや…別に…大人の話~。」
ホンマの事も言われへんし、考えたが、からかう様に笑いながらごまかしリュウタに言うと…
龍「何?鈴ちゃんは、僕の事子供扱いするの?」
さっきよりもっと不機嫌になり、声を低くして俺を睨む。
鈴「リュウタは俺から見たら、充分子供やないか。ほらっ。こんな所で言い合いなんてしたら、リュウタの大好きなお姉ちゃんが困りはるで?」
クスクス笑ってリュウタの頭を良太郎にした様にポンポンと叩きながら、愛理さんを指差し行く様に足したが…
龍「今日の鈴ちゃん、嘘ばっかで…嫌。」
今度は拗ね始めてしまう。
鈴「ホンマも嘘もあらへんやん!愛理さん困りはるやんか。」
龍「そっちじゃないよ!!なんで僕に言ってくんないの!!?」
鈴「はぁ?何を…!?」
リュウタの言葉の意味が分からず、思わずドキッとしながら聞いてもうたわ…。
龍「悩みがあるなら聞くのに…言ってくんないんだもん…」
と、落ち込みながら言うてくれんのは、普通の悩みやったら有り難いねんけど…何が悲しくて悩みの種の奴に言わなあかんねん!!
鈴「で、でも、リュウタ…そんな話聞かんでも…楽しい話いっぱいしてるやんか…」
龍「嫌だ!!鈴ちゃん好きなのに力になってあげられないなんて嫌だもん!!」
また俺を勘違いさせる様な事を言う……。
鈴「で、でも…恋の相談とかされたりしたらリュウタ困るやろ…?」
龍「えっ…?鈴ちゃん好きな子いるの…?」
と、俺の言葉にリュウタは固まり驚いた顔をする。
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