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~来て数日が経ち~
鈴「お~い!!リュウタ起きや~。朝やで?」
いつもの様に居候の相手を起こしに行く。
龍「う~ん…。僕、ちゅ~してくんないと起きれないよ…」
この台詞もいつもの事になってる…。
何やら、数日前に白雪姫を読んであげてから、これが日課になってきてる…。
この子は何を考えてるのやら…そんなん男同士でするもんやないのに…。
でも、起こさん訳にもいかず、いつもの様にリュウタのプニプニな頬っぺたにキスをするが……
龍「えぇ~…。僕は白雪姫と一緒のがいい…」
鈴「リュウタは"ちゅ~して"とは言ったけど、"口唇にして"とは言っとらんかったやん。」
龍「じゃあ~…」
鈴「頬っぺたでもしたから、今起きとるやん。」
龍「それじゃあ、今から眠…」
鈴「そんな我が儘言う悪い子は、健一君は嫌いやで?」
龍「起きる!!起きるから、嫌わないで~~!!!」
と、俺の言葉にリュウタが涙目で叫んで飛び起きるのまでが、いつもの日課になっているのだ…。
リュウタは可愛いとは思うねんけど…お子様で、恋愛感情も微妙そうやし…それに、リュウタは何故か俺を受け身の方にさしたがるんが、困ったもんやねんな…。
俺…自分で言うのも釈やけど…おっさんやのに…なんでやろ?
特に…
鈴「そんじゃあ、朝ご飯食べるから、はようおいでや~。」
龍「うん。分かった!!鈴ちゃん♪」
そう…何故かあだ名にちゃん付けされてんねん…。
いやいや、ウラタロスやキンタロスにもしとるけどな…一応立場的を考えて…
鈴「なぁ、リュウタ。その"鈴ちゃん"って呼ぶのやめへん?」
と、これもある意味日課に近い案を出すが、
龍「えぇ~…嫌だ!!鈴ちゃんは鈴ちゃんだもん。他なんて認めない。」
と、きまって即答で却下される。
鈴「嗚呼…そうですか…。」
何度も却下されると少なからず諦め溜息混じりに呟き、リビングに向かおうとすると、トテトテとリュウタが俺の横に並ぶように来て…
龍「鈴ちゃんはすんごく可愛くて大好きだから、鈴ちゃんで良いんだよ!」
満べんの笑みで俺の顔みて言われれば、流石の俺も…
鈴「そ、そうか…///」
顔を赤らめて、一言しか告げれなくなる。
龍「あはは!鈴ちゃん、顔真っ赤になってる!!かっわい~!!」
鈴「ぎゃ~!!も~!!はよう、ご飯食べんで!!///」
ニコニコ笑いながら赤面の顔を指摘されたら、俺は叫んで逃げるしか出来へん…。
これもある意味リュウタの…策略?
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