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~そして朝ご飯を食べ終え~
リュウタが手伝いとして洗い物をしてるのを、のほほんとしながら見ていると、急に勢い良く振り返り
龍「今日はお仕事ないの~?」
と、不思議そうな顔して聞くけど、仕事あったら、今の時間(AM9:00)おらんよ…。とか思いながらも笑顔で
鈴「嗚呼、今日はお休みやで~。」
龍「本当!?やったぁ~♪」
と、俺の言葉に凄く嬉しそうに笑うリュウタを見て俺も嬉しくなる。
そして、リュウタが洗い物を終わらせて、俺が座ってるソファーの横に座るのを見て
鈴「…で、どっか行きたい場所とかあるか?」
いつも家の中かタロスズと遊ぶしかないやろう思って聞いたが…
龍「う~ん…っとね…良太郎の所行ってお姉ちゃんのコーヒー飲みた~い!!」
そう笑顔で言われて、ふとある事を思い出した…。
リュウタはすんごく野上良太郎のお姉ちゃん…野上愛理を好いている。いや、少なからず、良太郎も…。
俺はリュウタの中でやっぱり二人と一緒の意味で好きなんかな…?
って、あれ…?
俺なんか頭おかしくなっとる!!
これやったら、俺…リュウタに特別に見てもらいたいみたいやん!!
何、アホな事思っとんねん!!相手はリュウタ!!子供にそんなの求めたらあかん!!
龍「鈴ちゃ~ん!!何考え込んでるのさ~。そんなに、良太郎の所行くの悩むの~?」
と、俺が物思いに更けながら葛藤してると不機嫌な顔をして俺に顔を近付けて見てくる。
鈴「い、いや~っ…道どうやったか考えとっただけや…。じゃ、じゃあ、出かける用意せなな…///」
考えてた事と顔が近いのとで少し顔を赤らめて焦り、しどろもどろになりながら苦笑してごまかしてリュウタからゆっくり顔を離して用意する為と立ち上がって、また逃げようとするが…
龍「ねぇ?何考えてたの?」
いきなりリュウタが俺の腕を掴んで真顔で聞かれる。
鈴「だ、だから…道を考えて~…」
龍「僕が鈴ちゃんの嘘、見抜けないとでも思ってるの?」
鈴「うぅっ…」
俺はさっきの様に答えようとしたら冷たい目線で言い放され言葉を詰まらせる。
龍「で、何考えてたの?」
そのままな口調で言われて、ごまかすにごまかせられなくなって…
鈴「い、いやぁ…ただお姉ちゃん好きやなぁって、思っただけや…。」
と、視線を逸らして少し話をへし折りながらも正直に告げる。
嗚呼…リュウタ…お願いや…。
今回は何も察しんといてくれ…。
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