3.想い

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 ふと、携帯がなった。勇治のメール着信音だった。  『勇治からだ!』  私は携帯を手に取ってメールを開いた。  その瞬間、ガンっ!!━━━体に衝撃が走った。  我に返ると前に車があって、前の車から人が降りてきた。━━━私、前の車に突っ込んだんだ。  すぐに警察に届けた。  警察の人と話して事情聴取。紛損事故で終わった。  勇治のメールでこんなに気を取られるなんて、本当に私勇治の事好きなんだな。━━━私は改めて思った。  それから見れてなかった勇治からのメールを見た。  そこには、  『夏海元気してる?ナツに別れよ言われてめちゃショックやった。俺ほんまナツの事好きやってんな。喧嘩してもうて、あんな事で怒ってごめん。ほんまごめん。やっぱナツはもう俺の事何とも思ってへんのかな?未練がましいかもしれへんけど、俺はまだナツの事忘れられへん。ナツ、今でも好きやで。それだけ言いたかった。』  とあった。  私は声を出して泣いた。  こんなに泣いたのはどれ位振りだろう。  ━━━私も勇治がまだ大好き。
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