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最初勇治に告白された時、向こうもノリで言ってるんだろうと思い、私もノリで付き合っただけだった。
でももう私の中にはその「ノリ」と言う言葉はなかった。
私はもう勇治の事を好きになっていた。
それと同時に今度は私が勇治に愛されてるか不安になった。
旅行は中止。
その日勇治の家に寄って、初めて勇治のお母さんと会った。
『夏海ちゃん言うん?じゃあ、なっちゃんやな。可愛い子やな。』
そう言って勇治のお母さんは、急に実家から出て来て勇治の家に押し掛けた事、今日の朝勇治ともめて、勇治が私と連絡が取れなかった事、旅行に行けなくなった事を何度も私に謝ってた。
私は自分のお母さんの事が大好きだし尊敬してる。
勇治のお母さんともすぐに仲良くなれて、すぐに打ち解けられた。
勇治も自分のお母さんの事を大切にしてるのを見て、もっと勇治の事を好きになった。
その夜、初めて勇治に『好き』って言われた。
━━━ねぇ勇治、あの頃の私達は、意味もなくバカみたいに毎日笑い合っていたよね。
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