ことの始まり

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 接客業(以下サービス)を簡単に説明するとこうなる。    サービス業とはお客様の時間をつくることにある。自分に与えられた限られた時間の中であくまでお客様の視点に立って想像し可能な限りそれを合理的に遂行することにある。       僕はそう思っていたのでその上司が個人的な感情を交えて説明することに疑問を感じていた。 いつの間にか僕のこの場での焦点は仕事の説明を聞くことではなく、よくわからんことを言い出す「ぬえ」的上司を基としてあらぬ方向へとシフトしていった。  そこからメモに雑念に入り始めたのだ。上司がぬえとすると、この職場は何だろう…ぬえはまともなこといってないし、それをうん、うんと聞いてる奴らも酔狂に違いない。  これはある種のエンターテイメント…ってことは遊園地だ。 何で僕はここで働くことになったんだろう。僕には大してお金がない。その選択基準は職種ではなくて割がよい仕事を求めていていたんだった。ということはぬえの上手い話しにのせられてここにきたんだ…       こんなことをただつらつらと書いてるうちに物語りになっていることに気付いた。それじゃあ本腰いれようかなと思って仕事そっちのけで書こうと思ったのが始まりなのです。
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