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序章-プロローグ-
「雨が飴だったら皆喜ぶよね」
明るく透き通った硝子玉の様な声が事務に使われる様な形のデスクから聞こえた
「帰れ」
そしてすぐさま苛ついた声が木製のテーブルを挟んだ革張りのソファから帰ってきた
「お茶要りますか?」
「…要る」
視点をずらせば、別のソファへと声をかける人物とそれに答える人影が居て
紅茶を差し出せば、其処に居た彼女は受け取って
「何でー!甘い物が降って来たら良いじゃん」
事務に使われるデスクに身体を預けていた主は少し身体を浮かし、返答してきた彼へと言い返す
「却下だ。絶対にそんな事願うなよ?」
かけていた眼鏡をクイッと上げれば彼はそう言って
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