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放課後は音楽室を独占出来るようにして、彼女が俺と過ごせるよう学校側に配慮してもらった。
将来を有望されている俺の頼みを学校は難なく受け入れてくれる。
彼女の為に放課後に集まっていた女達とも縁を切り、彼女との時間を優先させた。
彼女は初めこそは教師から掃除も委員会もサボって俺と一緒に居ろと言われて戸惑っていたが、今では何の疑問もなく放課後の時間を俺と過ごしている。
そして、彼女と出会い俺も変わった。
彼女の為に手話を覚えて、彼女の為に曲を選んだ。
時にはピアノを弾かずに互いの話しをして終わることもあった。
彼女が笑えば俺も自然と笑うようにもなった。
暖かな陽射しのような存在の彼女は俺の中で大きな存在だった。
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