序章 【死神と死神の子】

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  「早く殺せ!」 「この死神!」 周りの観衆が騒ぐ中エンドは…… 「……」 眠気眼(ネムケマナコ)で遠くを見ていた。 死を間近に果たして何を考えてるのか…… 「(カツ丼食べたい……)」 別に大した事を考えてなかった。 「許せ!少年!」 そんなエンドの心中等知るよしもなく、中年二人は槍でエンドに突き刺そうと腕を伸ばす。 その刹那だった。 ドーーン!! 「なっ…なんじゃー!!」 「きゃー!」 「うわぁ!」 エンドの真後ろに空から何かが降って来た。 砂埃で視界が遮られ何が降って来たのか確認出来ないが、一つ分かる事はエンドの命が一時救われた事…… 「痛い」 竹槍は軽く両脇腹に刺さってしまってはいるが。
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