出逢い

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君は自分の手を真っ赤に染めながら、桜の木の下に座り込んでいた 手を赤く染めたのは一匹の兎 しかし今は既に元の色が分からないくらい赤く染まっていて、所々からその兎のであろう肉片があった だけど不思議とそれを気持ち悪いと認識出来なかった 何より、“それ”を余り認識していなかった 僕はただ、君に視線がいったままでいた
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