『天使の寝顔』

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君はいつも言う 「ねぇアタシは独りぼっちはイヤだよ…」 大丈夫だよ いつも傍に居るじゃない? ほらオヤスミ… 君は眠る前に必ず私にキスをする にっこり笑って 「オヤスミまた明日ね」 って言う… 君の寝顔を見てると とても愛おしくなって ぎゅうって抱きしめたくなるんだ あまり強く力を入れると 壊れてしまいそうな 小さな身体だけど… 君はね… 本当は天使だったんだよね? きっと私の為に舞い降りて来てくれた きっと背中には立派な翼があったんだろうね? 天空を自由に飛び回っていたんだろうね? ねぇ… 君は今 幸せかな? 私にずっと傍にいてほしいと言うけど 本当は逆だよ ねぇ… 君はいつまで こうして 私の胸で眠るかな? ずっとずっと 君の傍に居させてね 君が良い夢を見れるよう 私は小さな君を ずっとずっと 守っていきたい…
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