『見上げてごらん』

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昨日の失敗 まだ 咎めようとする 守れるものなど無いと また 自分を追い込んでいる 翼は折れてしまった? もう飛べない…なんて 本当は分かっているはずだよね? 君の中には… 今も… 無邪気に笑っていた あの日の君 キラキラ輝いてた 僕は知っている… 君の翼は とても強く美しいから きっと何処までだって 飛んでいけるはずだって 信じて朝まで語り明かした 空はもう遠い? 二度と戻れない…なんて 見えていなかったんだ あまりに近付きすぎたから空に抱かれて焦がれた… そんな夢の中でしか 生きられない…なんて 見上げてごらんよ ほら 君の目に映ったのは何色? 空の広さ 雲の美しさ 風の優しさ 太陽の輝き 忘れていただけだよ 空の蒼さ 雲の白さ 風の匂い 太陽のぬくもり みんな君にも降り注ぐ 見上げてごらん 君の明日へ続く… たとえ未来は 君の描く理想と 遠くはかけ離れたものだったとしても たとえ何度も くじけてばかりで 立ち上がれる勇気が持てない時もあったとしても たとえ見えない どんな困難も 奮い立たす強さ諦めてしまう事だって きっと君は気付かないふりをしてる きっと君なら飛び立てるはずだから 僕は知っているよ… 君の翼は何処までだって… 君は空を憎んだりは出来ない… 君は空を愛しているから… 本当は誰よりあの空を飛んでいたいはず 自由の翼はまたはばたける時を待っている
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