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俺は自分の姿を鏡に映した。
二重瞼にきりっとしたまゆ毛、高い鼻、シャープな輪郭。
今、目の前にあるのは、誰がどう見てもかっこいいと思うような顔だ。
それが自分自身であるということに俺はまだ慣れていない。
小さい頃から俺はよくいじめられていた。
いつもいつも不細工と言われ、物をぶつけられ、隠され、散々酷い目にあってきた。
当然のように友達と呼べる人はいなくて、いつも一人だった。
全ては顔の所為だと思った。
人はすぐに外見で判断をする。
だから整形手術を受けたのだ。
細みのスーツを着て、髪もワックスで整える。
財布と携帯だけをポケットに入れると靴を履き、家を出た。
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