レーカ

魅せられて

｢まずレーカ貰ってこいよ。元手がなければどうにもならんだろ｣

来てすぐだが、昔の話などをする気もないらしい。

それは実朝も同じなようで

｢これ、連絡先です。時間のあるときにでもまたお願いします｣

飲み食いしたのはほとんど実朝だけなので、支払いは実朝が持った。

｢気をつけろよ、実朝。レーカを狙った犯罪は絶えない。ここら辺でも5年…いや、6年前だな、大量殺人があったことは知ってるだろ？｣

実朝はそれには何も答えず、店を出た。

実朝が教習所から出てきた。

｢これが…レーカ｣

これから多くのレーカを手に入れようとする実朝にとって、記念すべき1枚目。