プロローグ

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家族の話だと、18歳以上の人が免許を取得すれば貰えるレーカ、あれは裏で安くても数十万で売れるらしい。 少年は盗まれたときの言い訳を考えていたが、事態はもっと深刻だった。 パーン。 銃音がした。 サイレンサーをつけているため、普通よりは小さく、近所の人が起きもしない程度である。 だが、少年にも今の音が何かわかった。 立っていることもままならず、コンクリートの地べたにへたり込んだ。 男達が笑みを浮かべて戻ってきた。 手には家族と同じ数のレーカ。 「簡単な仕事だったな」 「全くだ。しかしこれは毎度疲れるな」
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