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「いつもの」
男の言葉に、コクリと頷くキンタロス。
カウンターに戻って
「旗チャー一丁!」
「了解!」
キンタロスのオーダーを聞き、デネブが厨房で忙しく動く。
数分後…
男の前に旗の刺さったチャーハン(大盛り)が置かれた。
「…では!」
手にしたスプーンが宙を舞い、チャーハンを掬い口に運ばれる!
「あの人、誰?」
cafeクライマックスに在って異質の空気を纏う存在が気になった良太郎。
「確かデンライナーのオーナーって」
「あぁっ!!駅に偶に来るぅ!」
「駅長との対決に備えてトレーニングに来とるんや、泣けるで!」
「へぇ~」
とみんなで話していた時
パタリ…
旗が倒れ、瞬間ムンクの叫びな顔をし、すぐに席を立ち
「…まだまだです…まだまだ…」
呟きながらお代をテーブルに置き、カフェを去るオーナー。
「毎度おおきに!」
テーブルを片付けるキンタロスの横からコハナちゃん。
「半分以上残してるけど…」
「気にすんな、いつもの事だ」
とモモタロス。
「俺のチャーハン、不味いのかな」
ちょっと凹んだデネブに良太郎が
「デネブ!そんなことないよ!!」
「って言うかおデブちゃん、パティシエなのにチャーハン作ってるの?」
「「「あっ…」」」
ウラタロスに言われ、顔を見合わせる一同。が…
「ぱてしえってなんだ?」
「先輩…(汗)」
モモタロスの明日はどっちだ!
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