第2話「フライパンと焼けたお尻。」

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ビーチャの予想外の回答に、エルがズッコける。  、、、、な、何なんだよ。それ~。 エルがよろよろと立ち上がると、ビーチャが覚めた目で口を開く。 「何やってんだよ。お前。」  何やってんっだよ、って。幼なじみの誕生日ぐらいおぼえておいてよ、、、、。 エルはここで、「ふん」と鼻息を吐いて考えを改めた。  もういいや。きっとビーチャに変な期待をしたあたしが馬鹿だったんだよね。 はっきり言って、「私の誕生日だよっ。」と教えてやる気も失せた。  この時、、、、不意に、ビーチャの後方から急いで走ってくる女性が目に写った。  そして、その女性が、 「だああっ!?」 ビーチャを跳ねて、ブッ倒し、駆け抜けていった。  とりあえず、 「ごめんなさいね。」 と言い残しながら。  へんだ。さっきの罰だよ~。  エルが心の中で冷やかしていると、強制的にズッコけさせられたビーチャが怒りの面もちで立ち上がった。 「あのやろぉっ、、、、、、、、、、って。」 怒鳴って、殴りに走っていきそうな勢いだったが、急にその勢いが小さくなっていく。  エルが頭の上に?マークをつけると、そんなビーチャが忌々しげに口を開いた。 「ああっ、辞めた辞めた。俺は女に手だけは上げない主義なんだよ。」  ふ~ん。成る程、、、、、? ここで思い出された記憶に、エルが声を上げてビーチャに問い詰めた。 「手だけはって、ビーチャあたしにしょっちゅう手を上げてるじゃん。」 ビーチャがまるで馬鹿にするような目でエルを見つめ、答える。 「そりゃあ、俺が女と認めてねぇ奴は別だからな。」 エルはこの言葉に、横を高機動型のモビルスーツが通り抜けっていったような感覚を覚えた。とりあえず急激にこみ上げてきた怒りをなんとか押さえ込み、何故かを尋ねてみる。
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