第2話「フライパンと焼けたお尻。」

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「なっ、、、、何でだよ。」 「何でって、、、、」 ビーチャが相変わらず馬鹿にしたような目をして、口を開いた。 「自分で分かんだろ。まず、その女らしくねぇ性格。そして、、、、  、、、、そ・し・て?  ビーチャがエルに手を伸ばして、髪を摘む。 「何だこれ? 俺のより短いじゃねーか。」  そんなビーチャを上目遣いで睨み付けるエル。別に髪は、短くしたくて、短くしている訳ではないのだ。なにしろ、ジャンク屋などを営んでいる身分。髪など伸ばしたら、あっという間に汚れてしまう。しかもエルの髪はブロンド、普段は自慢の色なのだが、その分汚れなどは尚の事目立ってしまうのだ。  それなのに髪を伸ばすのは、かなり勇気がいる。だから髪は出来るだけ短くしていたのだが、、、、。  ビーチャに色々と言われて、女としてのプライドを深く傷つけられたエルは、プイッっ顔を背けてこう宣言した。 「いいよ。別に。伸ばすからさ。」 一大決心だった。それなのに、、、、。  ビーチャが笑みを浮かべて、口を開く。 「なんだよ。悪あがきか?」  、、、、、、、、、、、、、、、コノヤロ。 エルはそろそろ、ビーチャに『あの世を拝んできてもらおうか。』と思った。すると、聞き慣れた声が耳に入ってきた。 「ビーチャッ。エルーっ!」 エルが声のした方に目を向けると、イーノ=アッバーブが息を切らしてこちらに走ってきていた。 「ど、どうしたのさ。イーノ。」 エルが尋ねるとイーノが目の前で立ち止まり、そして呼吸を整えてこう口を開いた。 「見つかったんだよ。大破したサラミスの中に隠しておいたRGM系のマニュピレーターがさ。」
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