第一話「へたれ、プルツー」

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 そう言えば、お父さん続き言わないなぁ。 と、思い顔を向けると、、、、そこには顔をしかめるロイの姿が、、、、。 「、、、、どうしたの?」 ロイがゆっくりと口を開く。 「ルチーナ、、、、。現代文の成績なんだが。その、成績が、、、、。」 「成績が?」 「Cマイナス。」  ガクッ。 ルチーナの首が後ろに折れた。Cマイナスといえば一番悪い評価だからだ。  、、、、なんでこんなに落差が、、、、。 咄嗟にプルツーに聞こうとするが、当の本人は素早く知らん顔だ。  しかしその理由は、先生が再びロイに渡した紙が明らかにした。  プリントに目を通したロイ。彼が、その紙をプルツー経由でルチーナに渡す。  どれどれ、、、、。 それはプルツーの現代文テストの回答内容だった。 問1 『その子の顔を見た途端、赤ん坊を連れたって、、、、』とありますが、彼は何故この様な事を思ったのでしょう? 答、すいません。よく分かりません。 問2 『あたしの心の中を風がヒュー、ヒュー、吹いているの。』とありますが、風とはいったい何でしょう? 答、地球の表面をそう、空気の流動。または、コロニー内部の気象管理システムが起こす人工の空気の流動。  って、、、、。何、これ、、、、? ルチーナが心の中で目をパチクリしていると、先生が神妙な面もちで口を開いた。 「とにかく、お父様もルチーナさんも、プルツーさんに読書を勧めて下さい。」 、、、、と。
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