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身体に無重力を感じてから、どのくらい時間が経っただろうか。
機内専用のミュージックチャンネルを見ていたルチーナは、つまらない曲が流れたのをきっかけにH.M.D(ヘッドマウントディスプレイ)を外した。
やはり気になるのは、プルツーの朗読の進み具合。
視線を隣のプルツーに移動させると、読み終えたページが厚くなったドクターマンボウに目を通すプルツーが目に映った。
ルチーナが優しい目でそれを見つめていると、プルツーがピクリと反応した。
「あれ、ルチーナ。もうミュージックチャンネルは見終わったんだ。」
はは、、、、。
ルチーナが疑問を含んだ、笑いを漏らす。
「ぷるつ。もうって、何かな?」
それだけで、もうとってもプルツーが怪しかった。
ゆっくりと手を伸ばし、プルツーからドクターマンボウを借りて、、、、
「おいっ、ルチーナ。人が読んでいる物を途中で取り上げるなっ。」
取られた本人が抗議の声を漏らすが、ルチーナは「ごめんね」と行って無視する。
そして、中身に目を通してみると、、、、、。
『最新型モビルスーツ用オートバランサーの仕組み。』という題目が最初に目に入った。
ちなみにドクターマンボウというのは、一人の男がマンボウの医者と気球を使い地球を一周する話で、モビルスーツのオートバランサーという言葉とは縁もゆかりもない。
ルチーナがドクターマンボウと書かれている表紙カバーを外すと、、、、出てきたのは。
単色カラーで書かれた、『最新モビルスーツ設計理論』という題名だった。
そんなにこの手の本読むの嫌なのかなぁ、、、、。
ルチーナはそんなことを思いながら苦笑した。
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