第一話「へたれ、プルツー」

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 シャングリラコロニー。シャトル港、、、、。  荷物受取所から出てきたルチーナは、視界に腕を組んだカップルを捕らえて笑顔で口を開いた。 「ねぇ、ぷるつ。」 「何だよ、ルチーナ。」 ルチーナの質問にプルツーが、、、、ぶっきらぼうに答える。  ルチーナがプルツーに顔を向けて、、、、。 「なんで私の腕にしがみついてるのかな?」 「いいだろう別に。お前はいっつも私の髪を握ってるんだから。」 ルチーナの腕にしがみついたプルツーが答える。目を細めて、だだじっと前を見つめてだ。  ルチーナが困った顔で口を開く。 「そう言われると、言い返せないんだけど、、、、。」 ここまで言って、キョロキョロと視線を周りに向けて続ける。 「同性でこんなことしてたら、ちょっと恥ずかしいと思わない?」 はっきり言って、変な関係だと思われること請け合いだ。  プルツーが頬を少し朱に染めて、狼狽した表情で答える。 「う、、、、思う。」 「それでも続ける?」 ルチーナがニッコリと微笑むと。 「続けるっ。」 プルツーが気合いを入れて答えた。  ふぅ。まったく。 ルチーナが心の中で楽しそうな表情で、溜息をつく。 「しょうがない。お礼に、髪。ゆっくりと触らしてくれる?」 「触らせる。」 「ドクターマンボウちゃんと読む?」 「読むよ。読むから、、、、」 そして、 「お前は黙って私にしがみつかれてろっ。こっちは訳有りなんだからさっ!」 プルツーが恥ずかしくない程度のボリュームで吠えた。  ルチーナが目を少し丸くすると、不意に無理矢理低くした声が耳に入った。 「君たち、ひょっとしてアッチの人?」 え? ルチーナが振り返るとそこには、 「やっほーっ。」 そこには四ヶ月ぶりに見た、エル=ビアンノ笑顔があった。もうポニーテールはすっかり辞めたのか、綺麗なブロンドの髪はおろしており、服装は丈の少々短いタンクトップにストレートのデニムだ。
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