8人が本棚に入れています
本棚に追加
第一話「へたれ、プルツー」
一学期の終業式が終わった、7月19日のよく晴れたある日。
ルチーナ、ロイ、そして眼鏡をかけたプルツーのレビン家一同は、プルツーの担任の先生に呼ばれて進路指導室に来ていた。
ナビの前に座った先生に対して、プルツーを中心にロイ、ルチーナが席についている。
ちなみに季節はすっかり人工の夏なので、ルチーナ、プルツーは半袖のカッターシャツに赤いネクタイをしめていたりする。
先生が神妙な面もちで口を開く。
「今回プルツーさんの保護者の方を呼んだのはほかではありません。彼女の成績の件で、お父さん、そしてお姉さんのルチーナさんにお話が会ったからです、、、、。」
「はあ、、、、。」
少し間の抜けた返事をするルチーナ。
なにしろ、
プルツーってそんなに成績悪かったかなぁ?
たまに見せてもらう、テストの結果は間違っても悪いとは言えなかったから。
「とりあえず、これを見て下さい。」
先生が何かをプリントアウトした紙を持ってきてロイに渡した。
「なに?」
気になったルチーナは、隣のプルツーに寄りかかるようにしてロイが貰った紙をのぞき込む。
「お、おい。」
プルツーが頬を微かに朱に染めて、不満の声を漏らすが、、、、。
ルチーナは無視して覗き続けた。
最初のコメントを投稿しよう!