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「まずぃ。じゃまた会おう。
先生今度キスさせてや。」
そう言いながら、美奈子の頭を撫で、修二はまた窓からヒョイと出て行った。
「何か言われましたか?
アイツは3年の修二です。
少年院から帰って来たとは聞いていたのですが…。
大丈夫ですか?
驚いたでしょう。」
「はい。でも優しい目をしていましたよ。」
「アイツは母ちゃんが再婚して東京から来たんですが、新しい父ちゃんと上手くいかなくて…。
転校生だから他の奴らともなかなかね。
一匹狼ですよ。
シンナー常習ですから、先生に何するかわかりませんよ。
気をつけてくださいね。」
「わかりました。」
でも、美奈子にはそんなに修二の印象が悪いとは思えなかった。
キラキラ光る瞳と白い八重歯が印象的なかわいいイケメンだと思った。
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