抄太からのメール

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「まぁ抄太、ご飯…食べよ?」 「……うん、」 抄太の涙をハンカチで拭ってあげ、抄太を寂しくさせないために手を繋いで…リビングに向かった。 台所からご飯の香りがかすかにするが、机にはまだご飯は置いていない。 「……抄太、俺来なかったら」 「………食べないつもり、だった…」 「…来て良かったよ」 抄太は、一人の時間がすごく苦手だ。 だから抄太は、学校ではすごい元気に振る舞う。 いや、嫌でも振る舞ってしまうんだ。 ……本当は、すごく大人しいやつなのに。 「………あ、今日はハヤシライス?」 「…准、ハヤシライス食べれる?」 「うん!…大好きだよ、」 「……良かったぁ、」 抄太は、すごい可愛い笑顔を俺に見せた。 こんな良い笑顔を見れて、頑張って家まで走ったかいがあったと思った。 「…ん、美味そう」 これを食べられない倭澄が、なんだか可哀想に感じるくらい…美味そうだった。 一口食べると、なんだかすごく満たされた気持ちになった。 「……どう?」 「すげー美味しい、幸せ」 「………う、…馬鹿」 お世辞じゃなく、本当に美味しかった。 倭澄に喜んでもらえるように、抄太が頑張ってこれを作ってた様子が目に浮かんだ。 ……なんだか、ムカッと…した。 「…准ッ、美味しい?」 「……うん。おかわりしていい?」 「いいよ!…えへへ、」 「………ッ、」 抄太の嬉しそうな笑顔を見て、倭澄に対しての嫉妬がぶっ飛んだ。 ……抄太の笑顔は…ずるい、なぁ。 「……顔赤いよ?…部屋暑い?」 「…なんでも、ないよ」 「………准?」 >>To be continued...?
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