孤独な日々の始まり。

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小学校六年生になったばかりの頃 家の中では 子供の自分には訳がわからない程の日々。 ある日から父と母は別の部屋に寝るようになった。 気付けば母は一気に髪が薄くなり 父は険しい顔つきになっていた。 夜中に目が覚めると大きな声で怒鳴っている父。 泣きながら叫んで居る母。 何もわからず部屋を飛び出し両親の所へ行こうとする妹を止める姉。 毎晩のようにそんな日が続いた。 『学校は休みなさい』 そう言われしばらく休んでいた。 大きな声で怒鳴る父 泣きながら叫んでいる母 『止めて!おかぁさんを殴らないで』と泣きながら母をかばう自分。 そんな時間が夜中だけじゃなくなり日常のようだった日が続いた。
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