記憶

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更に幼い頃の私はこんな子だったらしい… 商店街が近い家に住み、広い庭があった自宅。 子供の私は庭と道路の狭間に座り込んで居る。 なぜそんな所に座ってるのかと言うと… 目的は 商店街へ買い物に行く人達に手を振るため。 もちろん何を目的にそんな事をしていたかなんて覚えてません。 ただ聞かされた記憶の一部で、私はいつも道行く知らない人達に 『おじちゃん行ってらっしゃい』 『おばちゃんお帰りなさい』 『おねぇちゃん行ってらっしゃい』 って笑顔で手を振っていたらしい。 見知らぬおばちゃんやおじちゃん達はそんな私を 『ちーちゃん行ってくるねぇ』 と撫でてくれてたんだって。 よく居るいわゆる愛嬌のある子だったらしい…
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