始まりを告げる日常との別れ

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《ザク……ザク……。ザク……》  一定のリズムで刻む、落ち葉を踏む音。ずっとこの音が耳をかすめる。  ここでは、空は葉で隠れて、昼なのか夜なのかわからない。でも、前が全く見えないほど暗くはない。月明かりなんだろうか、木漏れ日なんだろうか。俺にはわからない。
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