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「でもバザーまで、結構距離があるんじゃないの? どうやって行くんだ?」
「アッ!?」と言う声と共に、口に右手を当てたまま固まる少女……
この子は色んな表情があるんだな……
なんか俺は久々に心が温かくなる♪
「あ!お兄ちゃんバギーは運転出来る!?」
「バギー? あぁ運転出来るよ♪あるの?」
「うん♪お父さんが使ってたのがあるよ♪」
……ん?『使ってた』…?
まさか、この子は身寄りが…無いのか?
少女は「鍵取ってくる~♪」と叫びながら別の部屋に走って行った。
俺は…ゆっくりと辺りを見回してみる。
明らかに少女趣味な部屋…あの子の部屋なんだろうな。
そういえば…まだあの子の名前を知らないなぁ…後で教えてもらおう♪
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