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トレーラーはもう、裕香ちゃんに到達してしまう!!
そして、トレーラーがブレーキングに入っても間に合わない距離になって初めて、裕香ちゃんはトレーラーの存在に気付きトレーラーの方を見、硬直した。
裕香
「あ、あぁ…いや。く、クレイ、お兄ちゃん…」
裕香ちゃんは迫り来るトレーラーを見入ったまま、微動だにしない。
クレイ
(俺が狙われる事と、裕香ちゃんが無事な事、どちらかを選ぶなら俺は!!)
俺はカッと目を見開く!!
クレイ
「裕香ちゃんの無事を選ぶっ!!」
そして、全身の力を解放させ裕香ちゃん目掛けてダッシュした!!
ハルバート
「な!? なんだあの速さは!?」
誰かに見られていようが関係ない!!
俺は硬直している裕香ちゃんの元に到着すると、裕香ちゃんの腰を左腕で抱え、トレーラーに対して右腕を突き出した。
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