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正直、居眠りしてる様な奴がどうなろうが知った事ないけど、街のみんなの迷惑になられては困るのでトレーラーを停める事にした!!
クレイ
「さぁ来い!! バカ居眠りトレーラー!!」
そう叫ぶ俺の10メートル前にトレーラーは来た、そして…。
「ガッシャアーン!!」
辺りには正面衝突したかの様な音が響き、俺とトレーラーから砂煙が発生した。
濛々とあがる砂煙が落ち着き、中から無傷の俺が裕香ちゃんをお姫様抱っこしながら歩いて出て来ると、辺りからは拍手と喝采が降り注いだ。
クレイ
「ふぅ、久々に『通常』で『力』を使った…」
呟いてから裕香ちゃんを見ると目を瞑ったまま何やらブツブツ言っている。
裕香
「死んじゃった…私死んじゃった。
もう美味しいモノ食べれな…」
クレイ
「問題は食い物か!?」
そう言って裕香ちゃんの頭に軽く頭突きをすると、ハッとなって俺を見る裕香ちゃん。
クレイ
「よっ♪裕香ちゃん。」
裕香
「…クレイお兄ちゃんも死んじゃったの?」
クレイ
「いやいや、俺も裕香ちゃんも死んでないから…ホラ。」
言うと俺は、裕香ちゃんを地面に降ろし自分の足で立たせた。
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