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女性
「来ないで…来ないで…あ……ま…」
クレイ
「い、いや、俺は優秀種とかじゃなくて…」
女性
「来ないでって言ってるのよ、この『悪魔』ぁあぁあぁあぁあっっっ!!」
あ、あくま…、俺が『悪魔』だってのか? な、なんで?
ハルバート
「…哀れな奴だなクレイ…。 己の命を助けてくれた貴様に…この下等な雌豚はなんと
『悪魔』とほざく。…フン!!」
突如俺の前に現れたハルバートが、女性の頭を踏み潰し、辺りには女性の鮮血が飛び散った。
クレイ
「き、貴様ぁあ!!何故、何故殺した!! 何故こんな事をする!!」
ハルバート
「…今の雌豚が、現在の人間の現れだ。
己の身を助けてくれた者が、自分達にはない『力』を持っていると解った途端に『悪魔』だ、『異端』だと叫び排除しようとする…。」
女性の亡骸をジッと冷たい目で見詰めながら話すハルバート。
ハルバート
「その実、コヤツらの心にあるのは力ある者への『嫉妬』…そう、馬鹿な『ジェラシー』だ…。
そんな輩に、世界を任せていて良いか?
答えは『否』だ…だから我ら優秀種が世界を制し、新たな統一世界を造らねばならんのだ!!」
そう言うと、ゆっくりと俺を見るハルバート。
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