67人が本棚に入れています
本棚に追加
/180ページ
俺の顔面目掛けて、ハルバートの右拳が猛スピード飛んで来たが、紙一重で避けれたので、大きく後方に飛ぶ。
クレイ
「なんて速さだよ……痛っ!?」
突如左頬に痛みを感じ、左手で触って見ると大体5センチ程、横に裂けて血がタラりと流れている。
拳の風圧だけで、裂いたのかよ…
クレイ
「……やるねぇ。」
俺はぼそりと呟き、ハルバートを見据える。
ハルバート
「まだまだ本気じゃないぞ?
貴様は楽には殺さん。」
口元をニヤリと醜く歪ませるハルバート。
虎がニヤリと笑うってどうだよ?
笑いが込み上げて来るのを必死に堪える。
だけどやはり『今のまま』じゃ勝てない。
だけど…『あの姿』には…
『お前は誰の息子なんだ、コラー。』
クレイ
「!!!!!!」
突然俺の頭に浮かぶ声!!
この声と、馬鹿げた口調は…!!
最初のコメントを投稿しよう!