マサシの場合

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ユキはきっと僕を選ぶと思っていた。 健一は、女性が好きそうな顔立ちにキャラクターを持っていたが、落ち着いている僕の方がユキには合っている気がしたから。 だけど、彼女が選んだのは健一だった。 「健一は、私がいないとダメだから…。」 僕にユキは言った。 僕は? 僕は一人でも大丈夫という事なのか…。 初めて欲しい物が手に入らなかった。
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