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丘の上で、僕、空見てた。
なんもない風景と茜空。
部活サボって君を待つ。
高鳴る胸が押し潰されるように痛かった。
寝転んで空見てる。
「雄太くん?」
来た。声を聞くだけでもう、胸が痛かった。
無理して作った笑顔には、照れや恥じらいが隠れてた。
「どうしたの、こんなとこで?」
「待ってた。」
「え?私を?」
「お、おう。」
「なんでまた。告白でもする気?」
「わりぃかよ。」
どうして?そこで君は何も言わず下を向いちゃうの。
僕が悪いのかな。『告白』なんて言ったから。。
「雄太のば~か」
「うるせーな。急になんだよ」
「そこに寝るのって気持ちいいの?」
そう言うと君は僕の隣に横になった。
「ここってこんなに気持ちいいんだね。知らなかったよ。」
「俺、お前のこと好きだ。」
「雄太。私のこと知ってるでしょ?」
わかってた。君のこと。
「私、大槻先輩と...」
「いいんだ。俺はお前が好きなんだ」
君は笑った。その笑顔に僕は嬉しくなった。
二人で見たあの空。僕はずっと忘れない。。
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