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「気にするな!俺が助けたいと思ったから助けただけだ…それに…それより君、名前は?」
「ミーアです。」
「良い名前だね。俺はスコール…スコール・ミーティアだ。よろしくな!」
「ハイよろしくお願いします。それより凄い魔力ですね!あんな魔力今まで感じた事なかったです!」
「さすがエルフ族だな…誤魔化せないか…悪いが魔力の事は二人だけの秘密にしてくれ!」
「二人だけの秘密…ですか?いいですけど…。」
ミーアは何故だか嬉しそうだった。
「ありがとう。それよりエルフ族がこんな人里に…しかも学校に来るなんて珍しいな!」
エルフ族は元来、他種族との交流を嫌う閉鎖的な種族で特に人間との交流を嫌うことからエルフを見る事すら珍しい事だった。
「あぁ私…これ二人だけの秘密にしてもらっていいですか?」
何故だかミーアは嬉しそうだ。
「あぁかまわない。」
「私、エルフと人間のハーフなんです。だからエルフの村でもこんな感じですし…戸籍上は人間なので、学校にも通わないといけないんです。」
「なるほどね…まぁ大変だろうがお互い頑張ろうよ!」
そういってスコールはミーアと握手すると二人で学校へと向かった。
「新入生は魔力検査と魔力測定を受けてくださ~い」
案内係らしき男が叫んでいた。
スコールとミーアはその男の案内に従って魔力検査を受けることになった。
検査室に入るとみんな順番に並んでいた。
魔力検査とは、それぞれの魔属性を調べる検査である。
属性とはそれぞれの人が持つ先天的な魔力の性質の事で、
火、水、土、雷、闇、光、無、7属性が代表的である。
無属性に関しては他の6属性を全て使えるが無属性以外を持つものは基本的にひとつの属性しか使う事が出来ない。
一見、無属性=最強に見えるが、無属性以外の6属性には究極属性というものが存在する、無属性の者は究極属性を身につける事は出来ないといわれている。
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