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とはいえ究極属性を身につけるのはかなり困難な事で無属性が有利な事はかわりないが…。
それに加えて身体強化や時空魔法などがあり、この2つは訓練次第で誰でも身につける事が可能である。
それ以外にも神属性や魔属性などもあるが人間が使うには例え初級魔法であっても魔力消費量が多すぎ使う事が出来ない。
属性検査は水晶を使っておこなう、魔色判別法が一般的で、水晶に手をかざし魔力を流すことで水晶が色を変える性質を利用してその色で判別する。
火→赤、水→青…の容量だ。
ちなみに無、は七色に光る。
スコールとミーアが部屋にはいり列に並ぶと後ろに人が並ぶことはなかった。
どうやら二人は最後に並んだらしい。
室内で検査を終えたものは列の後ろの方で時間をつぶしていたが、ミーアを見るとヒソヒソ隣の人間と話し嘲笑の目を向けていた。
スコールとミーアは気にする素振りもみせずただ黙って並んでいた。
しばらくするとミーアの番がまわって来た。
ミーアはチラッとスコールを見て笑うと、緊張した様子で水晶に手をかざした。
すると水晶はまばゆいばかりに白く光った。
検査官は少し驚いたようにいった。
「これは珍しい…君は光属性だね。しかも究極属性の聖属性も身につけているようだね…」
「えぇ聖属性の魔法は少ししか使えませんが…」
説明すると光、闇、に関してはあまり属性を身につけている者が少なく、その分2つとも他の属性よりひとつひとつの魔法が強力な魔法なのだ。
まぁその上、究極属性まで身につけているのだから検査官が驚くのも無理はない。
「君、ギルドランクは?」
「D…です…」
「ほう…そりゃ凄い。」
ギルドランクについては後で説明しよう。
「しかし…今年の新入生は凄いよ!君で四人目だよ究極属性を身につけてる子わ…新入生で究極属性を身につけてるなんてのは10年に一度いるかいないかなのに…君で四人目だよ…」
検査官はなかばあきれたように言った。
ミーアは軽く検査官に会釈するとスコールに話し掛けてきた。
「スコールも頑張ってきてね!」
「ありがとう。でもさすがエルフの血が流れてるだけの事はあるな!」
「…」
「わりい!俺、余計なこと言ったかな?」
「別に大丈夫だよ。それよりスコールは何色かな?ここで見ててもいい?」
「あぁいいけど…色なんか変わらないと思うけど…」
「えっ?」
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