アメリア魔法学園

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ミーアが更に話し掛けようとしたが、スコールはスタスタと検査官の方に歩いていった。 「君が最後だね。じゃあ手を水晶にかざして。」 スコールは言われるがまま、水晶に手をかざした。 「………?」 検査官は困った顔で聞いた 水晶に変化がない… 「君、ちゃんと魔力送ってる?」 「ハイ送ってます。」 ニコッとスコールは答えた。 「珍しい事が続くね…君はまだ属性が覚醒してないようだ…」 稀に何年たっても属性が身に付かないものがいる。 つまり無能力者だ。 「わかりました。もう結構です。」 そういって検査官は立ち上がると 「では、皆さん次は魔力測定です!突き当たりの部屋に移動してください!」 そういうと皆、次々と移動を開始した。 皆、口々に 「無能力者とエルフのコンビだってよ!お似合いだよな!」 スコールとミーアをチラチラ見ながら話している。 ミーアはスコールに少し気まずそうに 「わた…私気にしないから!だってスコールは魔力はたくさんあるわけだし…きっとその内…属性だって覚醒するわよ!」 「どうだかな…それに俺は気にしてないぞ?」 「そ…そう…?」 「ミーアこそ気にしすぎだよ!」 そういうとスコールは珍しくケラケラと声を出して笑った。 「…珍しい事が続くもんだ…こんな事、百年いや千年あっても起こるかどうか…」 先ほど魔力検査した検査官が一人、水晶を見つめていた。 水晶を見ると粉々に砕けていた…。
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