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「フレア・バトン、9999億9999万9999ディガ!」
「オイオイ聞いたか?計測器で計れる目一杯の数値だぜ?誰だアイツは!」
周囲が一斉に騒ぎ始めた。
先ほどの騒ぎで周囲者は皆スコール達の様子を見ていたが一瞬にして彼等の興味は″フレア・バトン″に移ったようだった。
「フレア君凄い!私、ファンになっちゃった!」
少しミーハー気味の女の子がすでにファンクラブまで結成しようとしていた。
「ごめん!ちょっとそこ退いてくれる?」
周囲の人混みをかき分けてスコール達の前にフレアがやって来た。
「やぁ久しぶりスコール…それに…シルフィも。あっシルフィは数日前に会ったっけ?」
「あぁ久しぶり。フレアも元気そうだな!」
スコールは表情を変えずに返した。
「あら?貴方もこの学園に…奇遇ですわね。」
シルフィもとても仲良さそうに返した。
「奇遇でもないさ…俺は忙しいからな…そっちの放っておけば何処に行くかわからない天の邪鬼と違って」
満面の笑みでフレアが言うと、スコールは少し不快な様子で目線を反らした。
その様子を見ながらフレアは
「都合が良いからな、ここは!アメリアが理事長だから融通が利くしな。」
そういってフレアが気分良さそうにに笑っていると
「えっ?フレアさんも理事長とお知り合いなんですか?」
今まで黙って聞いていたミーアが驚いた様子できいた。
「ンっ?誰だこのカワイ子ちゃんは?シルフィの知り合いか?」
「私のでは無くて…スコールのご友人ですわ!」
「なに?スコールの…?いつの間に…」
「友人ってほどじゃない!今日知り合ったばかりだ!」
少しふてくされたような顔でスコールが口を挟んだ。
「あら?今日知り合ったばかりなのですか?あんなに楽しそうにお話ししてらっしゃったから、てっきり古いご友人かと思っていました。」
シルフィが驚いた様子で叫んだ。
「ふーん…そりゃ珍しいなぁ~!」
フレアも驚いた様子でスコールを見た。
ミーアは不思議そうな顔をしてもう一度先ほどと同じ質問をした。
「あのぉ~シルフィさんは分かるとして、フレアさんとスコールはなんで理事長と知り合いなんですか?」
フレアは少し困ったように答えた。
「まっまぁアメリアには昔お世話になったというか…腐れ縁というか…まっまぁそんなトコだ!」
ミーアは何か腑に落ちない顔でフレアを見ていた。
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