アメリア魔法学園

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「ロザリオは少し黙っていてください!」 真っ赤な顔で怒っているロザリオを黙らせるとシルフィは 「フレア!お願い!」 フレアに更にお願いした。 するとさっきから黙って聞いていたスコールが 「じゃあこうすれば良いんじゃない?」 そいいっておもむろに皆に指示しはじめた。 ロザリオ→フレア→ミーア→スコール→シルフィの順番に皆を移動させると 「これでどうだ?」 皆に聞いた。 「私は良いと思いますわ。」 「私もこれで良いとます!」 シルフィとミーアは納得したようだったがフレアは 「ミーアちゃんの隣ってのは良いが…このバカボンの隣ってのがなぁ~」 頭をボリボリかいた。 「きっ貴様ぁ~またこの俺を侮辱したなぁ~」 「ロザリオは少し黙っていなさい」 またシルフィがロザリオを黙らせた。 スコールは 「フレア!俺の言う事も聞けないのか?」 そういってフレアを睨むとフレアは 「チッ!しょうがねぇなぁ~わかったよ」 そういってふてくされながら納得した。 「ちょっと待てぃ!護衛のこの俺がなんでこの男の隣なんだ?」 ロザリオが声を荒げた。 「ロザリオ!この私が良いといっているのに不満があるのですか?」 シルフィがロザリオに言うと 「姫様のご命令とあらばしかたありません…。」 そういってロザリオは席に着いた。 何やらロザリオとフレアが目線で火花を散らせているのを横目にシルフィは 「ありがとう!助かったわ…」 フッとため息をつきながらスコールに感謝した。 スコールは何事もなかったように黙ったまま頷くと視線を中央の教壇にむけた。 大講堂は生徒で埋まってザワザワしている。 「皆さん、静粛に!」 キスティーが教壇に現れた。 「まずは、皆さんご入学おめでとうございます。アメリア魔法学園の全教官、全在校生を代表して、皆さんを心より歓迎します。」 いつの間にか大講堂は奇妙なほど静まり返っていた。 「私は、この学校の主任教官を勤めているキスティー・グレイマンと申します。どうぞよろしく。今からこの学園のシステムを説明していきます。」 キスティーは淡々と話していく。 生徒達は熱心にその話しに耳を傾けている。 「まず、皆さんにはこれから三ヶ月間、基本的な知識、体力、魔法を身につけてもらいます。更に、すでに持っている方もいらっしゃいますがギルドランクの取得もして頂きます。」
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