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「いやっ大した事じゃないんだけど…ウチの妹は少し体が弱くてね…ズッと入院してるんだ…俺んちは家族が俺と妹だけだから、会いに行ってやらないと寂しがるんだ。それに…この頃、忙しかったからしばらく行ってなかったから今日くらいはと思って…」
「そうなんですか…もし良かったら今度私にも紹介して下さい。妹さんがハーフエルフでも大丈夫なら…」
「あぁ喜んで!とりあえず今日は帰るよ!んじゃまた明日!スコールも明日寝坊するなよ!」
スコールは
「あぁ!お前もな!」
そう返事を返した。
するとフレアは走って校門を出ていった。
「スコールはどうされますか?」
シルフィが今度はスコールに聞いた。
「悪い!俺もちょっと用事があるんだ…。」
「そう…久しぶりに再会したのに残念ですわね…ミーアは今日は何かご予定わ?」
「わっ私は何も無いですけど…お城にハーフエルフの私なんかが入ったらシルフィさんが…」
するとシルフィは呆れた顔で
「そんなこと気にしないでいいんですよ!ハーフエルフでも人間でもカエルでも…城はこの国に住む全ての人の物なんですから…」
「でっでも…」
「でももヘチマもありません!たまには女同士水入らずってのも良いかもしれませんねぇ~いやですか?」
「イヤじゃありません!スゴく行きたいです!それに…シルフィさんとお話ししたいことたくさんありますから…ご迷惑でなければ…」
するとシルフィは大喜びで
「じゃあ決まりですわね!ついでにミーア今日はお城に泊まっていかれるといいわ!たくさん私も貴女とお話ししたいですから!ご家族には城から使いの者をだしてお伝えしておきますわ?」
「えっ良いんですか?お城に泊れるなんて夢みたいです!」
そいってミーアはハシャイだ。
それを黙って見ていたスコールは、少し笑顔で
「じゃあ俺も先に行くから!明日また!」
そういうとゆっくりと校門に歩いていった。
少しするとミーアがスコールを追いかけて走って来た。
「あっあの今日は本当に色々ありがとうございました!」
そういって深々と頭を下げた。
「俺なんかしたっけ?」
スコールはそういうと背中を向けて2~3歩あるくと振り返り
「明日寝坊するなよ!」
ミーアに声を掛けた。
「ハイ!明日楽しみにしてます!」
ミーアが返事するとまたクルリと背を向けて校門を出ていった。
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