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優哉side
「何だよ涼也。こんな所に呼び出して」
俺は涼也に呼び出されて屋上に来ていた。
「単刀直入に言うが優哉、お前勝田を捕まえればたとえ死んでも良いと思ってんだろ」
涼也が俺に言った。
「前から思ってたんだよ。高校生になってから関わった事件でお前は明らかに危険な橋を渡ってきた。前のお前ならそんな判断はしなかったろ」
「白馬の時は単独で福山と野中を救出に向かった。犯人が警察官と分かっていたなら拳銃を持っている事を考えて普段のお前なら慎重な行動をするはずだ」
「大阪での事件の時も警察に連絡せずに福山を救出しよいとした。こんなのお前らしくねえよ」
確かに俺は大胆な行動をとる時は、必ず万全の準備をしてから行動するようにしていた。そうすればたとえ俺がミスを犯しても挽回できるからだ。
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