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「俺やあかね達もそんな事望んじゃいねえ!死んだら元も子もねえだろ!」
「それにお前は『探偵はどんな時でも感情に振り回されずに事件を見つめる必要がある。それが出来なければ探偵を名乗る資格はない』って前に言ってたろ!」
「そんな事はお前に言われなくても俺が1番分かってるよ!」
俺も声を荒げながら涼也に言う。
涼也の言った通り、探偵はどんな時でも感情に振り回されずに事件を見なければならないと俺は思っている。そうでなければ犯人が残してしまった証拠や、矛盾のある発言などを聞き逃してしまうからだ。それは俺が1番分かってるんだ…でも……
「でも無理なんだよ!勝田の事を考えると俺の心は憎悪で溢れる。それを止める事が出来ないんだよ!」
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