プロローグ

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博幸side この日俺はいつものように0時過ぎまで仕事に追われていた。 (これでようやく帰れるな) 仕事が一段落し、帰りの支度をしている時だった。 プルルルルル…… 刑事局長直通電話が鳴る。 「何だよ…まだ帰れないのかよ」 俺はそう呟きながらも電話を取った。 「はい。警察庁刑事局長狩野博幸です」 すると、電話越しから大声が聞こえてきた。 「狩野刑事局長、北海道警本部長の荒井です。大変な事になりました!」 電話は北海道警本部長からであった。 「落ち着いて下さいよ。何があったんですか」 俺は荒井本部長の大声にいらいらしたが、階級が同じとはいえ年上なので我慢する事にした。
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