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ただ、俺と陽一は同じ警察に進むという考えを持っていた事と、自分が正しいと思った事は絶対何があっても貫くと決めているという共通点がある事から意気投合し、親友になった。正反対な2人だがお互いに自分には無い物を相手が持っていると分かっているから尊敬しあえるのだろう。
「陽一、勝田の目的は何だと思う?」
俺は陽一に聞いた。俺と陽一は2人だけの話の時はお互いにタメ口で話している。警察の関係者の中で1番信頼できる人物は?と尋ねられたら俺は真っ先に陽一の名を挙げるだろう。
「あれだけの警備を誇る稚内特別刑務所から脱獄したくらいだ。何かとんでもない事をやらかすだろうな。正直、奴を捕まえるのは簡単じゃないだろうな」
勝田は警察を挑発するような手紙を現場に残したりと、警察をかなり舐めている行動を多くしてきた。ただ、俺も陽一と同じように勝田を捕まえるには骨が折れると感じていた。
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